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群馬大学、ネットリスク研究会等の研究グループ、「コロナ休校中の小学生のオンライン学習/ゲーム・動画と疲労度の関係」調査報告の記者会見

5月27日、群馬大学 伊藤賢一教授を主幹とした7つの大学、ネットリスク研究会、NPO子どもとメディアなど4つの市民団体の共同研究グループが、「コロナ臨時休校中の小学生メディア接触実態調査報告~小学生のオンライン学習/ゲーム・動画と疲労度の関係~」の記者会見を行いました。

■調査の概要

・小学生の子どもがいる保護者を対象としたweb調査(楽天インサイト株式会社に依頼)

・調査期間は2020年5月1日~7日

・対象者は全国の1,300名の小学生の保護者

・「4月20日~25日」と期間を指定し、この間の子どもの様子を回想して回答

■調査結果(単純集計)

・休校中に35%の家庭で新たなネット機器を措置し9割以上の小学生は何らかのネット機器が使える環境

・メディア接触は休校前に比べ8割の児童に増加が認められた。

・ 9割強の小学生は、学習に学校からのプリントや問題集を使っている

・学校でオンライン指導が開始されたのは1割 ・なんらかのオンライン教材を利用しているのは5割強

・保護者の不安は、「学習の遅れ」「運動不足になる」が7割強   「ストレスや精神面での悪化」「生活習慣の乱れ」が5割強   「コロナウイルスへの感染」「ネット依存・ゲーム依存」が4割弱

■オンライン学習/ゲーム・動画と疲労度の分析

1)オンライン学習が児童に対して高い疲労を起こしている可能性

 同程度のゲーム・動画の利用より疲労度中・高が顕著に多い

2)ICT機器の利用が長いほど疲労の発生率と疲労度が高くなる可能性

 オンライン学習、ゲーム・動画とも時間が長くなると「疲労なし」がへり、疲労度中・高が増える。テレビ中心の利用だと疲労度が低い傾向。

 オンラインというより、ICT機器の特性により疲労する可能性。

3)低学年での長時間のオンライン学習は高学年より高い疲労が生じる可能性

4)学習に使用する機器としてスマートフォンは疲労度が高い可能性

5)保護者は「学習のためのメディア接触」をメディア接触の増加とらえる意識が薄い

オンライン学習を3時間以上していてもメディア接触時間がとても増えたは、平均値の同様の18%。ゲーム・動画(オンライン学習なし)が3時間以上では3倍の40%。

オンライン学習のほうが、疲労度が大きい可能性があるにもかかわらず、オンライン学習をメディア接触の時間にはみなしていないと推測される。

■多数のメディアに掲載されています

・NHK 群馬NEWS WEB

・日経


・リセマム

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